ブラックってどういう人?

よく金融がらみで「ブラック」という言葉を聞きますが、正確には「ブラック」とはどういう人を指すのですが?

個人信用情報に事故の情報が記載されている人を意味します

借金に関して「ブラックリスト」という言葉を耳にしますが、「ブラック」はブラックリストを略して生まれた言葉のようです。個人信用情報に事故情報が記録されると、いわゆるブラックな状態となります。よく間違える方がいらっしゃいますが単に借金の金額が大きい、借入件数が多いだけではブラックという状態にはなりません。

では、ブラックリストに載る事故情報とはどのようなものがあるのでしょうか?事故情報として記録されるのは以下の3つになります。(1)延滞・滞納:返済日よりも一定日数返済が遅れたり、3回以上遅れた場合は返済能力が疑われて事故情報として記録される可能性があります (2)代位返済:代位返済とは本人に借入金の返済能力がない(または劣る)ために保証人などが本人に代わって返済することを指します。これが行われると事故情報として記録されることになります。(3)法的な債務整理を行った場合:自己破産、任意整理、民事再生など、法的な債務整理をした場合は事故情報が記録されます。また、過払い金返還請求も債務整理とみなされます。

この3つの情報が事故情報として信用情報に記録されます。そして記録される期間ですが一般には5年間(10年間と言う説もあります)と言われています。

つまりブラックとはどういう人かを整理すると以下のようになります。過去5年から10年の間に借入金に関して延滞・滞納、代位返済、法的な債務整理を行ったことがある人で現在もその情報が信用情報に記録されている人

ブラックリストってどういう人?自分がならない為にすべき事

ブラックリストという言葉は、融資を使った事が無い人でも『お金が借りられない人』という意味であると分かるほど有名です。どうしてそうなるかまでは知らない場合もありますが、その理由についても分かっている人が多いですね。ブラックリストは正式名称のように思われていますが、金融業者が自ら使う事は無いように、実は俗語だったりするのはあまり知られていないかもしれません。

「ブラックリストって言っても融資が受けられないだけなら、そこまで日常生活に支障は無くない?」と軽く考える方もいますが、そんな事はありません。カードローンやクレジットカードみたいな便利なサービスが使えないという事を置いておいても、『分割で商品が購入できなくなる』という事も含まれると思えば、どうでしょうか?自動車や住宅でも一括以外に選択肢が無いとなると、買えないという人は激増しますね。

なのでブラックリストに登録されると、人生に大きな制限が生まれる事になります。出来る事が減れば減るほど人生は有意義から遠ざかっていきますので、言い方を変えるとすると真っ当な人生を歩むのも難しくなってきます。このブラックリストに登録されずに生きるという事はとても大事なのですが、何故ブラックリストになってしまうか、それが分からないと対処も難しいかもしれません。

先ほど知っている人も多いとは書きましたが、全ての人がその理由を知っているわけではありません。中には知らない方も居るでしょうし、知っていたとしても他にも何か理由があるなら知りたい、そう思うでしょう。今回は、そんなブラックリストってどういう人がなるのか、その理由について解説していきます。

ブラックリストになる主な要因としては、やはり返済の遅延が一番多い理由ですね。この遅延というのは何らかの事情でやむを得なかった場合、そしてうっかり忘れていただけのミスであっても、変わりません。金融業者からするとどんな理由があっても言い訳にはなりませんから、遅れる場合は覚悟しないといけません。ただ、返済遅れが完済までに一回、それも一日程度しか遅れなかった場合は登録されないという説もあります。あくまでも俗説なので、これを見越して遅れるなんて事はしない方が安全です。

また、破産宣告でも当然ブラックリストになります。破産宣告というのは返済出来ないから支払いを免除してもらうという事であり、ある意味では遅れながら返済する場合よりも、金融業者からすると迷惑とも言える行為です。返済が免除と聞くと便利そうに思えますが、人生で一回しか出来ない事を考えても、軽々しく使うものではありません。

また、ブラックリストというのも何故なってしまったのかによって、記録される期間も違います。返済遅れの場合は5年程度と言われていますが、破産宣告の場合は10年は残ると言われています。ゆえに破産宣告をするとかなりの期間は不便極まりない生活を送る事になりますので、頼らない事を前提に考えましょう。

つまるところ、返せる分だけ借りて完済していくようにすれば、ブラックリストというのはまずなりません。融資の無駄遣いをしない事を肝に銘じれば、ブラックリストを過度に怖がる必要も無いのです。